無我夢中で走った日

2019年11月5日

先日、僕の大好きなじいちゃんが
亡くなった。

体調があまり良くないことは聞いていた。

でも、入院の報告から
あっという間の早さで
向こうの世界に行ってしまった。

確かに悲しいんだけれど
早さが故に
あまり
実感が湧かなかった。

なんだか不思議な気分だった。

だって正月に
顔を見た時は
いつも通りニコニコしていたから。

デイサービス?で計測した
運動検査表みたいなのでも
運動機能が上昇していたし。

んーーーー

思い返すと
一度も怒られたことがない。
すごく優しい
じいちゃんだったなあ。

僕たち孫に好きなものがあると
隣町まで買いに行ってくれたり

キャッチボールなんかもしてくれた。

流れるプールにも
毎年連れて行ってくれた。

大人になり、あまり涙というものを
流さなくなっていた僕だけれど

さすがに泣いた。

何度も泣いた。

それから
しばらくして
普通の生活に戻り

ようやく実感が湧いてきて

とてつもない虚無感に襲われた僕。

(あ…そういえば…)

じいちゃんがひそかに隠していた
AVのビデオを見つけて
ばあちゃんにチクった時でさえ
僕の大好きな
じいちゃんは怒らなかったな…

(すまん。じいちゃん…笑)

そして僕は
誰ともかかわりたくなくて
話したくなくて
すこし引きこもりたくなった。

それでも
なんやかんや
仕事には魂が抜けつつ
通っていた。

ボーっと過ぎていった
毎日の中で

職場の誰かが
言ってくれた

(心が滅入っているときは
 運動がええらしいでー)

ってのを思い出し

休日の朝に
なんとなく
誰かに操られているかのような
状態で準備にかかった。

久しぶりの
ランニングはというと
すごく気持ちよかった。

偶然なことに
気候もすごく味方してくれた。

そこからは
無我夢中で走った。

走った。

走った。

フォームもくそもない

ありったけの体力を使って
心を無にして
走り続けた。

そしたら後日…

肉離れした。

それもそのはず

普段から運動もしない

タバコをやめてから
酒浸りで
15キロ以上太った

そんなやつが

急に準備運動もせずに

無我夢中で
走ったんだから

それはそれ相応に
身体症状も出るよね。

MEATがGOOD BYEした。

さよならハムストリングス

もちろん
その後、この記事を
書いているくらいだから
メンタルは回復した

でも
僕の太ももの痛みと

向こうの世界に
行ってしまったのに
このネット社会で
AVの存在を
孫にチクられた

うちのじいちゃんの
メンタルの痛みだけは

今もなお残っている。

じいちゃんが
酔うといつも何故か呼んできた

”しょうっ!きっ!つぁん!!!”の
言葉を胸に
これからも強く生きていこうと思う。

ありがとうね、じいちゃん。

          

        

~~~あとがき~~~~

じいちゃんが亡くなった日
じいちゃんと共に
じいちゃん家へと戻った僕。

その日は
じいちゃんと
じいちゃん家で過ごす最後の夜だった。

いろいろあって
ばあちゃんと
じいちゃんと
僕で過ごすことになった。

2階の手前の部屋が
いつも
じいちゃんがいる部屋だった。

なんとなく行ってみたくなって
僕は1階に
ばあちゃんとじいちゃんを残して

1人で2階にある
じいちゃんの部屋へと向かった。

懐かしい匂いと
置物や棚があった。

よくある熊が鮭食ってる置物とかね。

なんでも使わないときは
電気のコードを抜くじいちゃんの性格…

やっぱりそこら中
抜いてあった。

  

             

シーンとする部屋。

       

      

すこし感慨深く
歩き回り

じいちゃんが生きているときは
開けもしなかった
棚や引き出したちを
1つずつ開けていった僕。

一つ目は
テレビのリモコンとか
取扱説明書とかが
綺麗にぎっちり
しまわれていた。

二つ目は
封筒とかがしまってあった。
これもきっちり
ぎっしりと入っていた。

三つ目は……
上の2つの引き出しに比べて
めちゃめちゃ軽かった。

引き出しの中からは音がした。

ガラン…ゴロン…

          

         

~~~僕の小学生時代~~~~~

低学年のとき

時間があると
じいちゃんの家に
行っていた僕。

行くたびに
ご馳走を
毎回ばあちゃんが作ってくれた。

じいちゃんは
やっぱりニコニコしながら
公園に連れて行ったくれたり

トランプや花札を
一緒にしてくれた。

すごく楽しかった。

ちょっと僕が大きくなってくると
ルービックキューブや
コマの回し方を教えてくれた。

これも
楽しかったじいちゃんとの思い出だ。

それから
僕は高学年になり
テレビゲームを覚えた。

それから
じいちゃんの家に行くときは

なんとなく
オカンに
じいちゃんの家に行くように言われ
渋々ゲーム片手に行ってたと思う。

じいちゃんの家に着くなり
2階の奥の部屋に
こもりっきりで

ばあちゃんの
ご馳走を横に置きつつ
じいちゃんの買ってきてくれた
高級なお菓子やアイスを食べて
ずっとゲームをしていた。

たまに、じいちゃんは
僕のいる2階の奥の部屋に
入ってきた。

すると僕は
心無い言葉を
じいちゃんに言っていたと思う。

          


「どうしたん…じいちゃん?
 なんかあった?」

          

ニコニコしながら
じいちゃんは言った。

          

じいちゃん
「なんもないよ」

           


「なんもないなら入ってこんといてよ。
 ゲームしてんねん。」

          

今となれば
その時のじいちゃんは
つらかったろうなと思う。

ごめんね
じいちゃん。

それからしばらく
ゲームに熱中していると
再びドアが開いた。

じいちゃんがトランプ片手に入ってきた。

          

じいちゃん
「しょうきっつぁん~
 トランプもあるぞ~」

           


「トランプなんてこの部屋にも
 元々あるやん。
 今ゲームしてるからいらんし」

        

じいちゃん
「そうかぁー…」

          

また後日
じいちゃん家に行ったとき

じいちゃんは
コマを持ってきた

また僕は
心無い言葉を
じいちゃんにかけたと思う。


「コマなんてこの部屋にも
 元々あるやん。
 今ゲームしてるからいらんし」

また次の時は
じいちゃんは
ルービックキューブを持ってきた。

最低な僕はとうとう
言ってしまった。


「ルービックキューブ
 なんてこの部屋にも
 元々あるやん。
 今ゲームしてるからいらんし

 じいちゃん、すぐ入ってくるから
 この部屋鍵かけられへんの?」

       

じいちゃん
「…………。」

しばらくの沈黙の後
じいちゃんが言った。

            

じいちゃん
「ごめんな。じいちゃん
 しょうきっつぁんに会えて嬉しかったから
 ついつい入ってきてもたわ~

 鍵またつけとくな~」

        

次にじいちゃんの家に
行った時には

2階の奥の部屋には

内側から閉められる
鍵が付いていた。。。。

        

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

        

シーンとする部屋。

すこし感慨深く
歩き回り

じいちゃんが生きているときは
開けもしなかった
棚や引き出したちを
1つずつ開けていった僕。

一つ目は
テレビのリモコンとか
取扱説明書とかが
綺麗にぎっちり
しまわれていた。

二つ目は
封筒とかがしまってあった。
これもきっちり
ぎっしりと入っていた。

三つ目は……
上の2つの引き出しに比べて
めちゃめちゃ軽かった。

引き出しの中からは音がした。

ガラン…ゴロン…

その中には

ガラガラで
隙間だらけの中に

トランプと

コマと

花札と

ルービックキューブ

だけが大事に大事にしまわれていた…

    

また次回。

じいちゃん大好き。
ありがとう。

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20代後半のアラサー
小太りで一般的な身長。
口が悪く、猫背。
B型。効率主義。犬好き。
年齢後輩、職場先輩。
etc…